昭和50年(1975)9月、熊本市中央区の『白山(はくざん)交差点』付近の映像です。

白山交差点は路面電車の走る県道28号(電車通り)と市道の白山通りが交わる大きな交差点ですが、近隣には高校・大学も多く、ラッシュ時ともなると路線バス、電車、タクシー、自家用車などで大混雑する県内有数の渋滞箇所です。今も昔も変わらない白山交差点の交通渋滞。

当時ニュースはこう伝えています。「熊本市(中央区)の白山交差点は県下でも有数の交通渋滞箇所で、市電が通り、脇道も多く、ラッシュ時には数キロに渡って車の列が出来るため、いま一部道路の進入禁止など大がかりな交通規制が検討されています。

具体的には、明午橋通りから市電通りに出る車を迂回させ、市電通りは健軍方面からの右折を禁止し、更に信号の時間も変えて、一方の車を通すようにする、といった案が出されているとのことです。

ここを通るドライバーの中には‶ 国鉄豊肥線の陸橋の橋桁を取り除いて欲しい″とか ‶市電軌道敷内の通過を認めてもらいたい″といった要望もありましたが、国鉄は予算不足などから難色を示しており、いまのところ交通規制以外に方策がない状態です。県警は、車の迂回など多少の不便はやむを得ない、地元の人たちも協力して欲 しい、と話しています。」