■世界バレー・男子1次ラウンド 日本-ブラジル(日本時間28日 スロベニア・リュブリャナ)

バレーボール世界ナンバー1決定戦、世界バレーの1次ラウンド・第2戦が行われ、世界ランキング8位の男子日本代表は、同4位でリオ五輪金メダルのブラジルにセットカウント3ー0で敗れた。日本は1勝1敗となった。(21-25、18-25、16-25)

西田選手
初戦はカタールにストレート勝ちした日本。第2戦のスタメンは西田有志(22)、大塚達宣(21)、小野寺太志(26)、関田誠大(28)、髙橋藍(20)、山内晶大(28)、山本智大(27)。けが明けのキャプテン・石川祐希(26)は初戦に続きベンチスタートとなった。

第1セットは、西田がサービスエースやバックアタックを決めるなど序盤から躍動。中盤ブラジルのサーブミスなどが続き最大4点リードした。しかし、相手の高いブロックと強烈なスパイクで詰め寄られ、18-19と逆転されたところでキャプテンの石川がコートへ。石川は相手の3枚ブロックをかわすスパイクを決めるなどしたが、身長202cmのレアルに連続スパイクを決められ21-25で第1セットを落とした。

第2セットは、ブラジルの多彩な攻撃で崩され、終始リードを許した。途中出場のセッター・大宅真樹(27)のディグから石川が直接バックアタックを決めるなど好プレーも飛び出したが、中盤以降4点以上のビハインドが続いた。終盤はサーブミスも絡みリードをさらに広げられ18-25。

第3セットは、西田が第1セット同様強烈なサービスエースを決めるなどリードするが、4連続ポイントを奪われ逆転された。日本はその後もミスが続き、ストレート負け。29年振りのブラジル戦勝利はならなかった。

途中出場ながらチーム最多の10得点の石川は「せっかくいい立ち上がりでスタートを切れたんですが、1セット目の後半から常に相手のペースで試合が進んでしまった。相手のサーブとディフェンスが良かったので、あれだけ拾われたら僕たちも何もできなかったなと思います」と敗戦を振り返った。次戦に向けては「(自分の)コンディションは良くなってます。キューバはサーブの良さとパワーのあるチームなので、とにかくサーブで攻めて相手の高さとブロックを上手く利用してゲーム展開を作っていきたい」と意気込んだ。

2試合を終え日本は1勝1敗の勝ち点3でB組3位。次戦30日、1次ラウンド最終戦は同じく1勝1敗B組2位のキューバと戦い、勝てば決勝ラウンド進出が決まる。
決勝ラウンドは第1次ラウンド各組の上位2チームと、各組3位のチームのうち、成績上位の4チームの計16チームがノックアウト方式で戦う。

※世界ランキングは試合前時点

髙橋選手

西田コメント
「ブロックディフェンスが機能していれば点数を取ることは可能だというのは見えたんですけど、そうではない時になかなか打開できなかった。(次戦は)今日みたいな状態になると3-0で負けてしまうので、しっかりと勝って次のステージに行けるように、しっかりと勝ちだけを目指してやっていきたいと思います」

髙橋コメント
「1セット目はこちらがリードする形もあってブラジル相手に押せてる場面も多かったんですけど、そこを勝ちきることができなかったというのが反省しなければならない部分なのかなと思います」

関田コメント
「もう少しこちらがスムーズに上手くいけばと思っていたが向こうのディフェンスが光っていた。中々難しい展開でした。(キューバは)決勝トーナメントに向けて非常に大事な相手なので全力で勝ちに行きたいと思います」

【B組順位表】
1ブラジル 2勝0敗 勝ち点5
2キューバ 1勝1敗 勝ち点4
3日本   1勝1敗 勝ち点3 
4カタール 0勝2敗 勝ち点0

【日本の得点】
石川祐希 10
西田有志 9
髙橋藍 6
山内晶大 4 
小野寺太志 3 
大塚達宣 2
宮浦健人 2
関田誠大 1