冷凍ごはんはラップをかけて

正解は・・・「B」冷凍ごはん、カレー、肉じゃがのグループです。こちらは、「しっとり」仕上げたいときに使います。インサートラップは、食品の熱が逃げるのを防いで、あたたまりやすくする役割を果たします。加えて、水分蒸発が多い食品の乾燥も防いでくれるのでふんわりとラップをして温めると、しっとり仕上がるんだそうです。ただ、十分に水分のあるごはんに関しては、ラップをしてしまうと水分が多すぎてべちゃっと仕上がってしまうのでラップをかけずに温めた方がいいそうです。
ラップをゆったりと覆うようにかけるのもポイントです。ラップを隙間なくぴったりとかけてしまうと、蒸気の圧力で裂けて、高温の食材が飛び散る危険性があるので注意が必要です。
奥野アナ
「さぁ、続いてまいりましょう。永岡さん!クッキングペーパーは何に使うと思いますか?」
永岡克也アナウンサー
「油の多そうなAじゃないですか」
揚げ物にはクッキングペーパーを

正解は・・・「A」。天ぷら、唐揚げのグループです。こちらは、「カラッと」仕上げたいときに使います。耐熱皿にクッキングペーパーを敷いて、ラップをかけずに加熱します。そうすると、水蒸気がこもらず、余分な水分はクッキングペーパーに吸収されるのでベタつかずにカラッと仕上がるそうです。また、揚げ物の余分な油分も吸収してくれるので、カロリーダウンにもつながるということで、おいしくヘルシーに味わえるなんて一石二鳥ですよね。
ちなみに油を吸収するという点でこんな応用テクニックもあります。水でぬらして軽くしぼった厚手のクッキングペーパーで油揚げを包んで加熱すれば、簡単に油抜きができちゃうんです。お湯を沸かしてかけるとちょっと手間なので、おすすめですよと、影山先生から応用編として教えていただきました。
タレ付きはクッキングシートが正解

さぁ、では、最後に「クッキングシート」にまいりましょう。こちらは「C」のうなぎの蒲焼き、焼き鳥のグループ。タレのついた焼き物を「こがさずにふっくら」仕上げたいときに使います。
電子レンジのマイクロ波は、塩分や糖分の多いところに集中しやすく、部分的に早く加熱されるので、こげやすくなるんだそうです。このように、クッキングシートではさむように加熱すれば、お皿などにこびりつかずに上手にあたためられるということです。
その他には、加熱しすぎないこともポイントだそうで食品が固くなったり、風味が落ちる原因にもなるのではじめは標準時間より少し短めに設定して、様子をみながら追加の加熱をしていくのがおすすめということです。
正しく使って料理をよりおいしく
さて、電子レンジの正しい使い方とポイントをご紹介しましたが、ここであらためて、結果をおさらいしましょう。
①電子レンジはタイプに応じた使い方を。ターンテーブルタイプは食材を端に、フラットタイプは真ん中に置きましょう。
②食材に応じてアイテムを使い分けるのがおいしく温めるコツです。冷凍ごはん、カレー、肉じゃがのように「しっとり仕上げたいもの」にはラップを、天ぷら、からあげなど「カラッと」仕上げたいものにはクッキングペーパーを、そしてうなぎの蒲焼きや焼き鳥のようなタレのついた焼き物を「こがさずにふっくら」仕上げたいときにはクッキングシートを使いましょう。

ここまで聞いてみて、木村さん、いかがでしたか?
木村智美アナウンサー
「いや~、知らなかったです。早く教えてもらいたかったですね。今まで、ラップを使うか使わないかの2択でした」
奥野アナ
「そうですか。私も何でもラップをかければいいと思っていたので、考えが変わりました」
この機会に我が家の電子レンジがどちらのタイプなのかなど、見てみてください。