フランスで開催されたパリオリンピックは日本時間の8月12日、17日間の熱戦に幕を閉じました。岩手ゆかりの選手たちも自転車競技や競歩などに出場し躍動しました。岩手ゆかりの選手たちの活躍を振り返ります。

自転車競技の日本代表、花巻市石鳥谷町出身の中野慎詞選手は、男子チームパシュートと男子ケイリンの2種目に出場しました。
特にメダル獲得が期待された男子ケイリンでは、中野選手の地元・花巻市石鳥谷町でパブリックビューイングが行われ、中野選手の親戚など市民およそ100人が応援に駆けつけました。
中野選手は、6人で6周を走り上位3人が勝ち抜ける準決勝の1組目に登場。
レース序盤は先頭をバイクで走行するペーサーのゆったりした流れとなり、中野選手は中団4番手で様子を伺います。
そこから中野選手が得意とするロングスパートがさく裂。
先頭を走るイギリスとオーストラリアの選手に食らいつき3着でゴール。
見事、決勝進出を決め、日本勢として2008年北京オリンピック以来のメダル獲得に期待が高まります。
しかし、1時間後に行われた決勝では悲劇が…
先頭でスタートした中野選手はメダル圏内を狙える位置でレースを進めます。
最終コーナーでほかの選手と接触し落車。
まさかの結果に地元の応援団はぼう然としていました。
また、応援に駆けつけた中野選手のいとこは悔しさで目に涙を浮かべていました。
中野選手の最終順位は4位、メダルまであと一歩及びませんでした。

8月7日、パリ中心部のトロカデロ広場を会場に行われた陸上・競歩の混合リレーは、男女がペアになり1人2回ずつあわせて42.195キロを歩く今大会の新種目です。
北上市出身の高橋和生選手は、立命館大学の柳井綾音選手とペアを組み出場しました。
高橋選手の母校・花巻北高校がある花巻市ではパブリックビューイングが行われ、後輩や地元の人たちなどおよそ70人が集まり、エールを送りました。
1区は高橋選手が11.45キロを歩き11位につけ、2区で10キロを歩く柳井選手につなぎます。
再び3区で高橋選手、そして最後に柳井選手が10.745キロを歩き、高橋・柳井ペアは、13位でフィニッシュ。
高橋選手は初の大舞台で粘り強く懸命な歩きを見せていました。

岩手町出身の及川栞選手と田中彩樹選手がメンバー入りしたホッケー女子日本代表さくらジャパンは、開催国フランスとの1次リーグ第4戦で3大会ぶりの勝利をあげたものの、1次リーグは1勝4敗でグループAの5位で、参加12カ国のうち10位でした。

フェンシング男子サーブル個人に出場した、盛岡市生まれの吉田健人選手は、格上相手に序盤リードする場面もありましたが、試合終盤にリードを許し、結果は15対11。見せ場を作りましたが惜しくも初戦敗退となりました。

17日間にわたって熱戦が繰り広げられたパリオリンピック。
岩手ゆかりの選手はメダルには届かなかったものの、それぞれの競技で奮闘し県民をわかせました。
次回のオリンピックは2028年にアメリカ・ロサンゼルスで開催されます。
オリンピックは幕を閉じましたが、今度はパラリンピックが日本時間の8月29日に開幕します。岩手ゆかりの選手の活躍を期待しましょう。