あの“平成の米騒動”から30年…。再び国内で“米不足”の事態に陥っています。米どころの富山県でも、一部欠品の銘柄も出るなど品薄状態に…。今月になって、県外の家族分の米を買い求める客が増えています。“米騒動発祥の地”で起きている“令和の米騒動”。売り場では、新米が入荷する今月下旬まで在庫切らさないように努力。

富山県立山町のスーパーセンターシマヤ立山店。コメの売り場をのぞいてみると…。

記者:「こちらのお店のお米売り場では、例年であればもっと商品が積まれているということですが、きょうは欠品が目立ちます」

店頭には、店にある全てのコメが並べてありますが、一部の銘柄が欠品するなど品薄状態となっています。

シマヤ立山店・食品チーフ・尾山徹宏さん:「今年、特に少ないですね。例年だと欠品していることはないので」

背景にあるのは全国的なコメ不足と需要の高まりです。

農林水産省によりますと、ことしの6月末までの全国のコメの在庫量は156万トンとなっていて統計のある25年間で最も少なくなっています。

去年の猛暑の影響で、コメの収量が減ったことなどが要因として考えられています。

日本有数の米どころ新潟県でコメの卸売りなどを行っている店では例年、倉庫いっぱいにおよそ240トンあるはずのコメが今年はわずか10トンに…。

都内のスーパーでは「おひとり様1点まで」という注意書きまで。

アキダイ・秋葉弘道社長:「注文しても次入ってくるのがいつか分からない。これは本当に30年ぶりじゃないですかね。僕の記憶だと」