終戦から79年。特集は、戦時中のハンセン病療養所で行われた人体実験についてです。軍によって開発された薬の効果を確かめる臨床試験が、香川県高松市の大島でも行われていました。知られざる事実に迫ります。
太平洋戦争中「虹波」と呼ばれた薬があった
(大島青松園 森和男さん)
「陸軍が中心になって作られたみたいですけどね。やはり戦争中の軍の考えがすべてに優先したということですね。(入所者を)試験台として使ったんじゃないかなと思っているんですよ」
「虹波(こうは)」と呼ばれた薬です。
感光色素を用いたもので、太平洋戦争中、体質改善や結核治療などを目的に研究されていました。
軍の指導のもと、ハンセン病の療養所で臨床試験が行われました。
