手作り感ある動画解説で特に10代から30代に人気というYouTube「たまきチャンネル」。このチャンネルで政治の問題などを解説、時にはゲストを交えて議論する国民民主党の玉木雄一郎代表が今回の国会トークフロントラインのゲスト。「先の参議院議員選挙で全国を回った時に『たまきチャンネルをみて関心を持って演説を聞きに来たよ』という人が多かった」「選挙でのSNSの利用の仕方も変わった」と語る玉木氏に、番組は、“旧統一教会”関連団体と政治家との関わりの問題、セクト(カルト)規制の問題、また電力不足と原発再稼働の行方を含め、わかりやすく、忌憚なく語ってもらった。
【CS放送TBSNEWS 国会トークフロントライン 8月26日放送 聞き手:川戸恵子】
■「たまきチャンネル見て来たよ」

国民民主党 玉木雄一郎代表:
たまきチャンネル見ていただくとわかるんですが、手作り感あるYouTubeの番組、もう4年になりました。最初はご批判も多かったんですけど、やっているうちに、やっぱり政策解説がわかりやすいていうことで、約10万人近い登録者になってきているんです。今回の参議院選挙でも全国回って演説会に行ったら、たまきチャンネル見てそれで関心持って来たよと。夏休みなんですけど、中学生・高校生が私の事務所に「ぜひ見学に来たい」とか「インターンをさせて欲しい」とか、いっぱい来るようになって・・・。
ーー実は私も今回ゲストにお招きするので、この1週間ずっと「たまきチャンネル」や、ひろゆきさんと成田悠輔さんの玉木さんとの対談とか見まくりました
玉木:
あれ面白い!と言われて、もう今100万回くらい回っているんですけど、何て言うか自然体で話して、いつも話していることなんだけど初めて見た人には「えっ政治家でこんなこと言っているの」みたいな感じで、あれをきっかけに玉木雄一郎なり、国民民主党を知ってくれたという人は、多かったですね。
■参院選で SNSの使い方が変わった
ーー今回の参議院選挙、SNSにどう対応するかということで参政党とかN党、れいわなどは全てSNSを活用しましたね
玉木:
われわれ国民民主党もずっと利用してきたんですけど、SNSの使い方が結構変わった選挙だったのかなと思います。いわゆるYouTubeとか利用してきましたが、より短い動画、YouTubeでショート、Instagramだとリールってなって、特にTikTokとかですね、やっぱり上手く使ったところが伸びている。新しい技術がどんどん出てくるので、ついていくのも大変なんですけど。
ただひとつニーズがあるなと思ったのは、「解説型」野党というかね。今回、対決型なのか提案型なのかという政党もありましたが・・・・。今は実は求められているニーズのひとつは「解説型」野党なのかなと。
ーー政策といっても、ほとんどの人はわかりませんものね
玉木:
今の若い政治部の記者も大変だと思うのは、バーッといろんな情報が入ってもう右から左に流すだけで、政府から出てきたのをもうそのまま報道しているような、せざるを得ないような状況にもなっていたりして。少し分析を加えて、実は過去こうだったんだけどなんで今回こうなっているのかとか、実はこう言っているけど裏は違うんですよってこと、ちょっと調べればわかるので、そういったところを少し解説を載せて説明すると。私はもちろん野党の党首なので我が党のことを言いますし、野党の立場で言うこともあるんですけど、「たまきチャンネル」のときは、比較的中立的な観点で「良いものは良い」「悪いものは悪い」っていうことで、比較的客観的な解説を心がけてやってきて、そういう回(動画)の方がむしろ回るんです。
日銀の指値オペってあったじゃないですか、指値オペ説明できますっていって実は説明しているニュースの人だってほとんどわかってなくて、この指値オペを「たまきチャンネル」で解説したら結構見てくれたんです。投資とかしている人にとってみれば、金利がどうなるのかっていうんで、その根幹の政策としての日銀の指値オペってすごく重要なんです。円高・円安にも影響を与えるんですけども、そもそも指値オペって何っていうのを調べてもあんまり何か詳しく書いてないし、解説したノートを持って解説したら、結構、YouTubeの動画見てくれましたね。














