咳の特徴で疑われる病気とは?

南波キャスター:
咳で病気を見分けるポイントを見ていきます。当然、素人判断は危険なので専門医師の受診が必要です。

▼マイコプラズマ肺炎:痰の絡まない「乾いた咳」が特徴。
▼新型コロナ・季節性インフルエンザ:「痰が絡んだ咳」が特徴。
▼百日咳:「激しい咳をした後、息を吸う際『ヒュー』というような音がする」のが特徴。

乾いた咳が出ていたら、マイコプラズマ肺炎を疑って病院に行くというのも重要になってくるかもしれません。

ホラン千秋キャスター:
どういう症状が出ているのか適切に医師に伝えた方が早く答えにたどり着けるという部分があると考えると、しっかりと自分や子どもの症状を観察して医師に伝えるということは重要なことでしょうか?

倉持さん:
おっしゃる通り、いつから熱が出て、いつから咳がひどくて、いつから眠れなくなった。それから周りに誰かそういう人がいたなど、しっかりと病気の経過をまとめてメモして、受診の際に話していただけると、医師はそれを参考にきちんと検査などをして、病気を鑑別していくので、その情報元というのは非常に大事になってくると思います。

井上キャスター:
今、ニュースでもせき止め薬が不足していて、薬局でもなかなかもらえないと言われていますが、マイコプラズマ肺炎の抗菌薬に関してはどうなんですか?

倉持さん:
マイコプラズマ肺炎に効くマクロライド系やニューキノロン系という抗生物質は、幸いに今のところまだあります。しかし、それ以外の子どもたちに使うような抗生物質がなかったりしていますから、やはり早くそちらの方も改善していただきたいですね。

================
<プロフィール>
倉持 仁さん

インターパーク倉持内科日本橋 代表理事
日本アレルギー学会専門医