岩手県に記録的な大雨をもたらした台風5号は、13日未明に熱帯低気圧に変わりました。県内では土砂崩れや住宅被害が相次いでいます。

台風5号は12日、大船渡市に上陸して東北地方を横断し、県内では記録的な大雨となり、土砂崩れや住宅被害が発生しました。岩泉町では二升石(にしょういし)地区で小本川の支流の沢が増水し住宅1棟が床下浸水しました。

(二升石地区の住民)
「普段はこの沢には水がないんですよ」
(別の住民)
「危ないよ、寝ている場合じゃなかったね」

県によりますと13日午後3時現在、宮古市で住宅4棟の床上浸水と岩泉町や宮古市、釜石市で合わせて住宅10棟の床下浸水が確認されています。この他、県が管理する道路は、道路の崩落や路面の冠水のため岩泉町と野田村の5路線7か所で全面通行止めが続いています。

また、現在宮古市の80代の男性1人の安否が分からなくなっていて、県と県警は台風5号との関連を慎重に調べています。
台風は13日未明に熱帯低気圧に変わりましたが、降水量の多かった東北地方では引き続き土砂災害や低い土地の浸水、川の増水・氾濫に警戒が必要です。