日本時間のけさ、閉幕したパリオリンピック™。パリ近郊の街は選手村などの建設に伴い再開発が進む一方、住民からは「不安」の声も上がっています。
パリ郊外のサンドニ市。中心部へのアクセスの良さに加え、家賃が比較的安いことから移民や低所得者層なども多く「多様性ゆたかな街」だと住民は言います。
オリンピック開催にあたり、選手村や競技用プールが建設され、これに伴い再開発が急速に進みました。
サンドニ市に住んで7年になるというドンヌーさん。福祉関連の仕事をしていて、2人の娘と一緒に公営住宅で暮らしています。
ファビエンヌ・ドンヌーさん
「街は豊かになりました。見事なプールを作ったり、歩道橋を直したりしてお金がかけられています」
再開発により生活水準は上がり、以前より安全になったと言います。しかし…
ファビエンヌ・ドンヌーさん
「私の給料は変わらないのに、家賃だけ上がりました」
家賃を毎月21ユーロ(約3500円)上げて、371ユーロ(約6万円)にすると市から通告があったというのです。
このため、少しでも安い商品を求めてスーパーをはしごするなど節約を重ねるようになったほか、休暇があっても遠出を控えるようになりました。
ファビエンヌ・ドンヌーさん
「家賃は今後もっと上がっていくと思います。引っ越しを検討せざるを得ません」
他の住民も…
サンドニ市民
「オリンピックは大きな問題を引き起こし、家賃を上げ、私たちを経済的に苦しめています」
こうした声に、行政は…
サンドニ副市長 アドリアン・ドラクロワ氏
「目指しているのは、誰もが住みやすいバランスの取れた都市です」
サンドニ市の副市長は、家賃などの急激な上昇が起こる可能性は低いと説明。むしろ街全体が豊かになることで、元々暮らしている人たちにもメリットがあると強調します。
しかし、地元の不動産業者は…
サンドニの不動産業者 セルヴィ・トゥルカンさん
「サンドニの物件価格はここ数年で平均20%~40%上がっています」
すでに不動産価格は高騰傾向にあり、新規物件を購入する人の多くは富裕層だと指摘します。
選手村は大会終了後、6000人ほどが生活する住宅やオフィスに改装される予定です。
オリンピック開催で進んだ再開発は、今後人々の暮らしにどのような影響をもたらすのでしょうか。
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