水に濡れるとツルっと滑りやすくなるプールサイドの床。
富山県の「とやま健康パーク」の屋内プールでは、床の補修工事をしたのに転倒事故が相次ぎ、けが人も出ました。2度目の補修を終えた屋内プールは、12日に営業を再開。今回は『粒の大きな砂を混ぜた塗料』で滑りにくくしたということですが、その効果はいかに?

プールサイドで転倒事故が相次ぎ利用を休止していたのは、「とやま健康パーク」の屋内プールです。12日に2度目の補修工事が完了し、営業を再開しました。

記者:「高齢者が転倒した場所です。プールサイドの床、少しザラザラした質感です」

今年3月、老朽化に伴い補修工事で床に滑りにくい加工が施され、3か月半ぶりに利用を再開しました。

しかし、再開初日に滑って転ぶ利用者が続出。利用者5人が転倒し、高齢者2人がケガをしました。

プールは補修工事のため、およそ5か月間、利用を休止。

この転倒事故を受けて、今回は、『粒の大きな砂を混ぜた塗料』を塗り直し、水にぬれても滑りにくくする工事を行い、夏休み後半の12日、利用再開にこぎつけました。
初日から多くの家族連れでにぎわいましたが、利用者に話を聞くと…。

利用者:「全然滑らないし痛くもないし、すごくいいと思います」
利用者:「以前よりも柔らかくて滑りにくい感じなので、安心して利用できてうれしい」

今回は補修工事の効果があったようで、「滑りにくくなった」という声が多く聞かれました。

県は当面の間、監視員の数を3人から5人に増やすなどして、安全管理に努めたいとしています。

富山県健康課・石崎智雄課長:「どうしても濡れていると滑りやすいという状況がありますのでそこは走らずに館内は歩いて移動していただくようにお願いしています」

どうしても水にぬれて滑りやすくなってしまうプールサイド。

あわてず、あせらなないことが何よりも大切なようです。