岡山県北の美作地域を、「温泉」と「アート」の力で盛り上げるようというイベントが、あす(27日)から始まります。開幕に先立ち、岡山市北区でオープニングイベントが行われました。

美作地域の温泉地である「湯原」「奥津」「湯郷」で3年に1度開かれる「美作三湯芸術温度」です。

(美作三湯芸術温度キュレーター 岸本和明さん)
「『温泉宿』という非常に特異な場所で、作品の展示をすることによって、また違った感じで見る機会になるのではないかと思っています」

温泉地の雰囲気をイメージした絵画や彫刻などが集まるこのイベントは、今回で3回目。26人のアーティストによる100点以上の作品をホテルや旅館などに展示し、「温泉」と「アート」の力で地域を盛り上げます。

(画家 山部泰司さん)
「真庭には美しい滝がいっぱいあるんですけど、上から下に動く水、沸き上がる水、流れる水、いろんな水が作品の中に描かれています。美術館で作品を見るよりも豊かな時間があるんじゃないかなと」

(造形作家 松岡徹さん)
「これはですね、全部『ハンザキ』といってオオサンショウウオをモチーフにしているんですけど、観光センターで『オオサンショウウオのだるまの色付け』ができたり、ワークショップが楽しめるようになっているので、湯原温泉に来た人にぜひ楽しんでもらえたらなと思います」

イベント名の「温度」という言葉には、「温泉のぬくもり」だけでなく「温かいおもてなし」や「アートで感じる感動」を体験してほしいという思いを込めています。

(環境文化部文化振興課課長 藤原いずみさん)
「岡山県の宝である美作三湯を訪れていただきまして、『温泉宿に飾られたアート』という珍しいコラボレーションを楽しんでいただいて、新たに岡山県を楽しんでいただきたい」

温泉とアートで体も心もポカポカに…。「美作三湯芸術温度」は、あす(27日)から12月4日まで行われます。