福島第一原発の影響で2013年から休業していたイワナの釣り堀が8月、11年ぶりに営業を再開しました。釣ったイワナはその場で炭火で焼いて食べることも出来ます。
営業を再開したのは、宮城県栗原市栗駒耕英地区にある「熊谷養魚場」の釣り堀です。店主の熊谷信雄さん(71)が8月1日から営業を始めました。

熊谷養魚場・熊谷信雄さん:
「この生け簀に1500匹位いる。結構大きくなっている」
この養魚場は、2008年6月の岩手・宮城内陸地震でイワナの稚魚およそ20万匹がほぼ全滅する被害を受けました。
当時の経営者・熊谷昭さん:
「これ全部終わりです」

2010年に養殖と釣り堀を再開させましたが翌年、東日本大震災が発生。
さらに福島第一原発事故の影響で2013年3月から休業を余儀なくされ、そのまま再開できずにいました。その後、子どもたちや地域住民の交流の場にしたいと熊谷信雄さんが、前の経営者から施設を借りて、釣り堀を再開させました。イワナは、市内の養殖場から仕入れ生け簀で育てたものです。
熊谷養魚場・熊谷信雄さん:
「自然と親しんで遊んでもらいたい」

竿とエサは無料で、釣ったイワナは、1匹350円でその場で炭火で焼いて食べることも出来ます。熊谷さんは近くニジマスも釣れるように準備を進めています。
熊谷養魚場の釣り堀は、夏休み期間中と秋の紅葉シーズンは休みなく営業しています。釣りをしなくてもイワナの塩焼きを1匹500円で提供するということです。