6日、仙台市消防局の救急車が患者を出動先から病院へ運ぼうとして建物に屋根をぶつけ、病院への収容が5分遅れたことが分かりました。
患者は7日、死亡しました。
仙台市消防局によりますと6日午後7時頃、仙台市泉区の事業所で60代の男性が意識を失っているとの通報を受け救急車が出動しました。
男性は心肺停止の状態で、病院へ運ぼうとしたところ救急車の屋根と無線アンテナを建物の鉄骨にぶつけました。
このため損傷状況を確認し病院への収容が5分遅れました。
出発までの間、車内では男性に救急救命処置を行っていたということです。
男性はきのう午後、搬送先の病院で死亡しました。
搬送先の医師からは「病院への収容の遅れは患者の予後に影響を及ぼすものではない可能性が高いが因果関係は不明」と説明を受けたということです。
仙台市消防局は「運転手が鉄骨に気づかずに発進してしまった。今後、より安全確認を徹底する」としています。