勝った時のことを思って、つらい練習を乗り越える

ー練習がつらいなって感じたりすることはありますか?

いや正直、毎日つらいですね。自分は練習って楽しいものだと思ってなくて、本当にきついものでしかなくて、とにかく自分を追い込む日々、追い込むような練習ですけど、それが唯一爆発できるのが「試合で勝ったとき」だけなんです。

だからそれを目指して五輪の決勝で勝って爆発できること、それだけを考えて、日々のつらい練習を乗り越えています。

ー今月(2024年6月)、五輪前にハンガリーの国際大会に挑戦されるんですね。

目的は、外国人選手と試合できる機会があまりない中で、五輪の直前に外国人選手と戦えるのは貴重な機会だと考えています。

国によって技術・基礎っていうものが違っていて、例えば普通に習う技術、技のタイミング、力の入れ方、っていうのは国によって違ったりするので、それに対応できるような力をつけることや、判断できるようにするために今回ハンガリーに行きます。

ーどんな風に違いがあるのですか?

もともと骨格とかも違うし、瞬発力ですとか、体の大きさ、身長のでかさとかっていうのも違ったりするので、やっぱり肌と肌で合わせないとわからないものが大きくあると思うんです。そういったものを、いざ自分が出向いて学びに行きたいなと思っています。

ーハンガリーの大会の目標を教えてください。

目標としては「優勝したい」と思っていますが、優勝とかそういう結果ではなくて、いかに自分のレスリングを相手にぶつけられるかっていうところが今回の目標で、やっぱり結果を追い求めるのは、オリンピックの舞台で求めていこうと思っています。

今回ハンガリーでは「トライアンドエラー」本当にどんな失敗でも受け入れて、オリンピックの舞台に修正していきたいなと思っているので、どちらかと言えば、負の収穫じゃないですけど、失敗をなくせるようないいきっかけ作りにしたいなと思っています。