歴史的暴落から一夜明けたきょう、日経平均株価は終値で3217円、大幅に値上がりし、過去最大の上げ幅を記録しました。
記者
「日経平均株価、上げ幅を一時3400円以上に拡大しています」
歴史的大暴落から一転、急反発して取引が始まったきょうの日経平均株価。
岩井コスモ証券 担当者
「上げすぎ、上げすぎ」
「ご心配をおかけしております。こんな相場はめったにないというか、何十年に一度の相場ですからね」
“パニック売り”が相次ぎ、過去最大の下げ幅を記録したきのうとは打って変わり、一時3400円以上、値を上げる場面も。きのうまでに大きく値を下げていた銘柄を買い戻す動きが広がりました。
記者
「きょうの終値は3217円上昇して、3万4675円。過去最大の上げ幅です」
まさにジェットコースターのような株価の乱高下。急反発のきっかけは、アメリカの景気不安がやや和らいだことです。
きのう夜に発表されたアメリカの経済指標が市場の予想を上回ったことで、円相場は一時1ドル=146円台まで値下がり。急激な円高が落ち着いたことが安心材料となりました。
歴史的な暴落に上昇と、円相場に振り回された株式市場。いま「転換点」を迎えているといいます。
ニッセイ基礎研究所 井出真吾 主席研究員
「これまでの1ドル160円は、ものすごく強い追い風が吹いていた。その追い風がほぼ止んでしまった状況」
今後、アメリカが利下げに向かえば、さらに円高が進むとみられます。そうなれば、日本企業の業績が鈍化する可能性がありますが、今後のカギは…
ニッセイ基礎研究所 井出真吾 主席研究員
「円安に頼りすぎてた感は否めないので、円安がなくても稼げるように、さらに構造改革・体質改善の努力は求められる」
来週にかけてアメリカで相次ぐ経済指標次第では、株式市場や円相場が落ち着くかどうかはまだ不透明です。こうした中、円安に依存しない「稼ぐ力」を発揮できるかに株価の行方がかかっています。
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