宮城地方最低賃金審議会は、県内の最低賃金を現行の923円から50円引き上げて973円とするよう、5日、宮城労働局に答申しました。
引き上げ額50円は、去年の40円を上回り過去最大です。

最低賃金は、企業が労働者に支払わなければならない最低限の時給を表すもので、県内の事業所で働くすべての人に適用されます。
宮城地方最低賃金審議会 熊谷真宏会長
「これだけの物価高が続いているので、労働者の生活は明らかに厳しい。中小企業、零細の事業者も、同様に賃金の支払い能力には一定の限界がある。公・労・使で審議を尽くした」
新たな最低賃金は異議申し出などの手続きを経て、2024年10月1日から適用される見込みです。

宮城県の最低賃金についてここ15年の改定状況の推移です。
2009年度は662円でした。
5年後の2014年度に700円を超え、その5年後の2019年度には800円台に。
2021年度以降は、28円、30円、40円と大幅なアップが続いて、2023年度は900円を超えました。
そして2024年度は50円アップし973円と1000円に迫ることになります。
