■「綺麗なウクライナを見せてあげたい」イラストでSNSに発信


侵攻から1か月が経った3月末。私たちは、東部ドニプロで暮らす石田朝子さんを取材していました。


石田さんは“ウクライナの暮らし”をイラストにして毎日、SNSに投稿しています。

山本恵里伽キャスター
「ロシアによる侵攻から半年が経ったわけですよね。振り返ってどうですか?」


ウクライナの暮らしを描く 石田朝子さん
「2週間くらいで終わるんじゃないかという期待はあったんですが、実際に蓋を開けてみたら2週間どころではなくて。言葉では自分の気持ちはなかなか言い表せないです。難しいですね」

侵攻直後は痛ましい出来事を描いていた石田さんですが、時が経つにつれて画風は変化していきます。


5月4日に投稿したイラストでは、初めて“色らしい色”をつけたといいます。


7月1日のイラストは、ウクライナの伝統的な民芸品「陶器」をテーマにしました。

山本恵里伽キャスター
「侵攻直後と比べると色彩も豊かになっているなと感じたのですが」

石田朝子さん
「やはり時間が経つと、皆さんに綺麗なウクライナを見せてあげたい、そういう気持ちが出てきて、毎日絵を描くようになりました」

そして侵攻からちょうど半年。この日のイラストを見せてもらいました。


微笑みながら見つめ合う男性と猫。その周りを花が囲んでいます。どんな思いが込められているのでしょうか。


石田朝子さん
「身近な人たちとか自分のペットとか、平和な生活に関わる全て。そういうものが失われる可能性がある、自分があって当たり前だと思っていることをもっと大事にしてください。そういうことに私は気づいていただきたいなと思います」