7月28日から始まった日米共同訓練に合わせ、与那国島で4日、九州・沖縄を管轄する陸上自衛隊のトップと在沖米軍のトップが会見し、南西諸島での訓練の重要性を強調しました。
4日午前9時ごろの与那国空港。陸上自衛隊の航空機から降りてきたのは日米共同訓練にともなう会見のために与那国島を訪れた在沖米軍トップのロジャー・ターナー中将です。

一方、空港には訓練に反対する住民の姿もありました。
住民は…
「戦争につながる、日米共同訓練とかは止めてほしいという思いです」
「黙っていたら“(訓練を)しても良い”と黙認しているような感じになるので、住民の中でこういう(反対の)声がある、ということを見てもらわないと」
陸上自衛隊と海兵隊は7月28日から離島の防衛を想定した日米共同訓練を九州・沖縄の各地で実施していて、与那国島ではこれまでに負傷者の搬送訓練や海兵隊の最新レーダー「TPS-80」の展開訓練などが行われています。
こうした中、陸上自衛隊西部方面隊の荒井正芳(あらい・まさよし)総監と在沖アメリカ軍のロジャー・ターナー中将は与那国駐屯地で会見を開き南西諸島での訓練や日米同盟の重要性を強調しました。
▽荒井正芳 陸上自衛隊西部方面隊総監
「島しょ部の作戦というのは、防衛白書にも書かれている通り、重要な使命の1つです。この能力を向上するために、地元のご理解等を得ながら、様々な離島で訓練をしていくっていうのは必要だというふうに考えております」

▽在沖米軍トップ ロジャー・ターナー中将
「我々は同盟準備ができています。日米同盟は世界で最も強力な同盟の1つであり、日本や他の地域の同盟国に対する侵略に迅速に対応する準備ができています」
日米共同訓練は8月7日まで行われる予定で、県内で活発化する日米の軍事的な動きに県民からは反対の声も上がっています。