アロン・テベットさん(イスラエル)「私は戦争が嫌いです。好きな人なんていないでしょう?お互いに攻撃を仕掛けなければ、撃ち合いにはならないんです。もう終わってほしいと願うばかりです」

モハメド・ファワズさん(パレスチナ)「展示された爆撃機を見ても、珍しいとは思いません。私たちは今も爆撃に苦しんでいるからです。今の日本はとても平和で安全です。その歴史をたどると、戦争は無駄で、必要ではないと感じます」

◆「流しそうめん」を体験

史を学んだ後は、流しそうめんを体験するなど、日本の文化や、地元の人たちとの交流も楽しみました。

モハメド・ファワズさん(パレスチナ)「竹を見るのは初めてです。中東に竹はありません。お土産にして持って帰ります」

◆対話で理解を深める

一方、この会議で最も大切なのはお互いの対話です。これまで経験したことやそれぞれの考え方を繰り返し議論して、紛争の実情や解決策について理解を深めます。

エラッド・ペレッグさん(イスラエル)「とても興味深い話ができました。それぞれの価値観や経験を深く議論できて良かったです」

ガイス・アシュカさん(パレスチナ)「イスラエル側の考えを学べたし、私たちのことも理解してもらうとても良い機会でした。それに、日本の学生にも実情を知ってもらえました」


向井七海さん(日本)「イスラエル対パレスチナの二項対立だと思っていたものが、別に二項対立じゃなくて彼らの中でも結構複雑なものを抱えているということが一つ大きな気付きだったかなと思う」

それぞれの国と地域の未来を担う、若い世代が意見を交わす貴重な機会。9日間のスケジュールは25日に最終日を迎えます。