イスラム組織ハマスの最高指導者ハニヤ氏の殺害に対するイランの報復について、アメリカのニューヨーク・タイムズは、イスラエルの最大都市テルアビブ周辺の軍事施設への攻撃などが検討されていると報じました。

ニューヨーク・タイムズは7月31日、イラン当局者の話として、ハマスの最高指導者ハニヤ氏の殺害についてイランが発表した直後、最高指導者ハメネイ師がイスラエルへの直接攻撃を命じたと報じました。

具体的な報復の内容は「不明」だとする一方で、イスラエルの最大都市テルアビブや北部ハイファ周辺にある軍事施設へのドローンやミサイルによる攻撃が検討されているということです。

民間人を標的にすることは避けようとしているとしています。

また、イランが支援するイエメンやシリアなどの武装組織との攻撃の調整も検討されているということです。

イスラエル側はこれまでハニヤ氏の殺害については言及していませんが、支援するハマスの指導者を自国で殺害されたイランは報復を宣言していて、情勢は緊迫化しています。

こうしたなか、一層緊張が高まっている中東情勢を受け、ドイツの航空大手「ルフトハンザ」は、イスラエルのテルアビブ発着のすべての旅客便と貨物便の運航を今月8日まで中止しました。

また、先月29日からすでに運航を停止していたレバノンの首都・ベイルート発着の航空便については、運航停止の期間を今月12日まで延長しました。