素手でおにぎり…菌の増殖はどうなる?

そして、食中毒対策で重要なのが「素手で触らない」ことです。

おにぎりを作る際、付着する菌の数を調査したデータがあります。

「水で手を5秒洗って素手で握る」「せっけんで洗い、素手で握る」「せっけんで洗い、ラップで握る」という三つの条件で比較されたものですが、結果は一目瞭然。

ラップで握れば、おにぎり1グラムあたりの黄色ブドウ球菌は10時間後も「0個」のままでした。

一方、「せっけんで洗い、素手で握る」場合は直後が「100個」だったのに対し、10時間後には「1.6万個」に増加。

また、「流水で5秒洗って素手で握った」場合は直後が「200個」だったのに対し10時間後には「110万個」に激増しました。

「素手で触る」と食中毒のリスクが高まることがよくわかります。

また素手で触らないことに加え、ご飯を詰めるケースをあらかじめ冷凍庫に入れて冷やしておくことで、ケース自体が保冷剤代わりになる商品などを活用してもいいかもしれません。

「料理を作るとき」「保管するとき」のそれぞれで対策を取ったうえで、もし見た目やにおいに異変を感じたら「食べない」ことも重要です。
※ただし食中毒は、見た目やにおいに変化がない場合も多いため注意が必要です。