2023年12月、宮城県名取市立の中学校でいじめを受けていた3年生の男子生徒が自殺未遂をしていた問題について、名取市教育委員会は「いじめ重大事態」と認定し第三者委員会による調査が進められてきました。

しかし、男子生徒と母親への連絡や事実の聞き取りが一切行われていないとして、男子生徒の母親は教育委員会に調査のやり直しを求めています。
7月31日の定例会見で、名取市の山田市長は当事者らへの対応が不足していたとの見解を示しました。

山田司郎 名取市長
「当事者の方ならびに保護者の方に配慮をして配慮をするあまりに聞き取りには至っていなかったと伺ってはいるんですが、聞き取りをするしないという以前に何らかの形で意思確認をするとかですね、そういう方法もあったんではないかと思います」
また、名取市教育委員会も進め方に問題があったことを認めました。
名取市教育委員会 瀧澤信雄 教育長
「保護者、相手の方と事前に話をしたりして進めてこなかった点はちょっと落ち度があったのではないかという風に感じております」
名取市教委はこれまでの対応について陳謝し、近いうちに、男子生徒の母親や弁護士と話し合いの場を設けることを明らかにしました。