来年にも『特定外来生物』に指定される方向の「アカミミガメ(通称:ミドリガメ)」。殺処分する自治体も多い中、あえて「保管」する選択を取っている自治体もあります。そんな中でアカミミガメの活用法として注目されているのが「食べる」という試みです。

 8月21日に神戸市長田区にオープンした展示施設「外来生物展示センター」。約30種の外来生物の生きた個体や、はく製が並びます。港湾都市であるため長年外来生物の脅威に悩まされてきた神戸市が、全国の自治体で初めて外来生物の展示に特化した施設として整備しました。

 (来場者)
 「かわいいやつもおったけど、他の生物に影響があるやつがおったりして、見分け方とかを知っていたら何かできるかなと思いました」

 センターにはペットとして馴染みがある動物の姿もありました。「アカミミガメ」です。そのアカミミガメをめぐって今年、動きがありました。生態系や農業・水産業への影響が大きいとして、国は今年5月に法律を改正。アカミミガメを「特定外来生物」に指定する方向性が示されたのです。来年には指定される予定で、輸入・野外への放出・販売・購入が規制される見通しです。