■パリオリンピック™ バレーボール男子予選リーグ グループC 日本 3ー1 アルゼンチン(31日、パリ南アリーナ )

ミュンヘン大会以来52年ぶりとなるオリンピックの金メダル獲得を目指す日本(グループC3位、世界ランク5位)は、アルゼンチン(グループC4位、世界ランク8位)にセットカウント3ー1(25‐16、25-22、18-25、25‐23)で勝利し今大会初白星。負ければグループ2位入りを逃す一戦を制し、予選リーグの通算成績を1勝1敗とした。準々決勝には各グループ上位2チームと3位チームの中から上位2チーム、計8チームが進むことができる。

スタメンは主将の石川祐希(28)、セッターには関田誠大(30)、山内晶大(30)、小野寺太志(28)、西田有志(24)、髙橋藍(22)、リベロは山本智大(29)が起用された。

初戦でドイツに接戦の末敗れた日本。この日も東京五輪銅メダルのアルゼンチンに対し、立ち上がりは競り合うも、ディフェンスから攻撃につなげた。さらに西田のサービスエースが連続で決まりリードを奪う。サーブで相手のレシーブを崩し、徐々に差を広げ25‐16で先取。このセットで西田はサービスエース5本を決めた。

第2セットは序盤で髙橋藍が連続でブロックされ、1‐7とリードを許すと最年少の甲斐優斗(20)を投入。身長2mの甲斐は相手の3枚ブロックを交わしてすぐさま得点を決めた。その後、西田のフェイント、髙橋藍のバックアタック、石川のプッシュなどで5連続得点を挙げ14‐16とした日本は、さらに石川のフェイクセットからの西田のスパイクで一気に流れを掴んだ。チャレンジの場面ではアルゼンチンが猛抗議し、レッドカードにより21点目が日本に。そのまま逃げ切った日本が25‐22で2セットを連取した。

このままストレートで勝利したい日本は第3セット、追いかける展開で中盤を迎える。石川がブロックされ13‐19となると宮浦健人(25)、大塚達宣(23)をコートに送り込んだが18‐25でこのセットを奪われた。

セットカウント2-1で迎えた第4セットは石川のブロック、西田の強打などで3連続得点で9‐7とリード。その後、同点とされると小野寺、髙橋藍のブロックで再びリード。終盤に連続得点を許したが、そのまま25‐23で逃げ切り勝利。日本は今大会通算1勝1敗とした。

負ければ4位転落の日本だったが、この試合で勝ち点3を得たことで、勝ち点でドイツを上回り2位に浮上した。次戦は現地時間8月3日にアメリカ(同6位)と予選リーグ最終戦を迎える。※世界ランキングは試合前時点

【グループC】※試合終了時
1位 アメリカ
2位 日本
3位 ドイツ
4位 アルゼンチン

【得点上位】
西田 21得点
髙橋藍 14得点
小野寺 12得点
石川 11得点