働き手不足の解決に向けてシニア世代の雇用を支援している企業と宮城県内の飲食店がパートナー契約を結びました。新たに取り組むのは料理上手なシニア世代が調理のサポートをする老舗洋食店の人気メニュー「ナポリタン」です。

パートナー契約を結んだのはシニア世代の就労を支援する「ジーバー」と県内で飲食店「レストランHACHI」を運営する「オールスパイス」です。

ジーバーは60歳以上のシニア世代による弁当の宅配サービスや食堂の運営などを行っています。新たに取り組む事業では、シニア世代のメンバーが「レストランHACHI」で提供する料理の仕込み作業を行い働き手不足の解決や雇用の創出を目指します。

ジーバー 永野健太代表取締役:
「地域の中でもシニアの方や年齢にかかわらずやる気のある方、まだまだできるよという方が、当たり前に活躍できる社会がこれから大事になる」

ジーバー 永野健太代表取締役

オールスパイス 角田秀晴代表取締役:
「ここから先の人材不足で、若い世代だけを確保するのはとても無理なので、シニア世代をどう活用すれば生き残れるか、そういう出口が見えた」

オールスパイス 角田秀晴代表取締役

30日は第一弾として「レストランHACHI」で提供する人気メニュー「ナポリタン」の仕込み作業が公開され、メンバーが野菜をカットしたり麺を茹でたりしました。

参加するメンバー(70代):
「働くっていうのはこういう事なんだなというのが、よみがえってきて生き甲斐がある。作り手の思いが伝わるような気がするので、そういうようなことを想像しながら作っています」

この事業は8月1日から始まり、メンバーが仕込んだ食材は「レストランHACHI長町店」へ毎日届けられるということです。