岩手医大附属病院で2023年10月、入院していた重度の障害がある19歳の男性が、たんの吸引で適切な対応が取られずに窒息し、死亡する医療事故が起きていたことが分かりました。
(院長ら)
「この度は誠に申し訳ございませんでした」
病院はきょう、医療事故が発生したことについて記者会見し陳謝しました。
亡くなったのは入院していた、重度の障害があり自分でほとんど体を動かすことのできない岩手県内の当時19歳の男性です。

病院によりますと2023年10月19日、この男性は、呼吸のためにのどに開けられていた「永久気管孔」にたんが詰まって窒息し、死亡したということです。
この日は男性の母親が不在で、看護師によるたんの吸引が適切に行われず、病院は過失を認めて遺族に謝罪しました。

外部の専門家らによる検証は、重症心身障害者や医療的ケア児に対する院内の理解不足があったとしていて、病院は教育の徹底を図り、再発防止に努める考えです。