海水浴など水辺で遊ぶ機会が増える季節に、気をつけたいのが水難事故です。いざというときに知っておきたい対処法をご紹介します。

「競泳のトップ選手が全速力で泳ぐ速さ」の離岸流 どう対処?

海での事故が相次ぐ原因と考えられているのが、「離岸流」です。

沖から岸側へ波が打ち寄せると、基本的には岸に沿うようにして流れができますが、一部では、10~30mほどの幅で沖に戻るような強い流れが発生します。1秒で2m進むこともあるということです。(海上保安庁のHPより)

元競泳日本代表の松田丈志さんによりますと、「秒速2mは、(競泳で)世界のトップ選手が全速力で泳ぐ100mのタイムくらいの速さ」だということです。離岸流に向かって泳ごうとすると、わずかな時間で体力が持たなくなると予想できます。

2022年に海上保安庁が行った調査で、海水に色付けできる着色剤を使って流れを可視化すると、本来なら海岸線に沿って流れるはずが、どんどん沖の方へ広がって砂浜から30mほどの地点まで達しています。

もし離岸流に巻き込まれてしまったら、どうすればよいのでしょうか。

日本ライフセービング協会の松本貴行 副理事長によると、まずは呼吸を確保できる姿勢で焦らないことが大切です。離岸流の場所によっても違いますが、50〜100mほど流されると、だいぶ流れは弱まることが多いそうなので、流れが弱まったのを感じたら、海岸と平行に『イカ泳ぎ』で移動して、離岸流から離れて岸に戻るという動きが大事だそうです。浮力のある物を持っている場合は、離さずに片手を振り『助けてサイン』を出してください。