JR新山口駅(山口県山口市)の構内で貨物列車が脱線した事故で、24日夜から、運輸安全委員会の鉄道事故調査官が現地で調査を行っています。

調査後に脱線した車両を移動させる予定ですが、めどはたっておらず26日も始発から山陽線の一部で運転の見合わせが決まっています。



この事故は24日午後0時半ごろ、山陽線を走る貨物列車の先頭車両が、新山口駅から東京方面におよそ300メートル進んだ地点で脱線したものです。

記者
「脱線の影響はきょうも続いています。山口線の全線、そして山陽線の一部の区間で終日運転取りやめとなりました」

山口線全線、山陽線の大道駅から厚東駅間で終日運転取りやめとなり、駅の構内は朝の通勤・通学の時間帯でも人の姿はまばらでした。

この事故を受けて、運輸安全委員会の鉄道事故調査官が現地に入り、車両の調査をしました。

運輸安全委員会 平藤優一 鉄道事故調査官
「先頭の機関車の一部の車輪が左側に脱線していて、車輪と軸で結ぶ左側が折れている」

脱線の原因は、調査中だということです。

25日夕方には、クレーンで機関車を持ち上げ、車両の下を調査している様子も見られました。

ですが、いつ調査が終わるかは分からず、運転再開のめどはたっていません。

JRは26日も、山陽線・大道-厚東駅間で始発から運転を見合わせます。

山口線は新山口-山口駅間で運転を再開することが決まっています。