卵からうなぎへ 「完全養殖」で窮地を救う
こうしたうなぎの窮地を救う切り札として政府が進めているのが、うなぎの「完全養殖」です。

水産研究・教育機構 風藤行紀 シラスウナギ生産部長
「これがうなぎの卵。ふ化する前の赤ちゃんです」
「完全養殖」は、卵を人の手で育ててふ化させ、シラスウナギ、そして親ウナギへ。その親がまた卵を産むことでサイクルが達成できる仕組みです。

風藤行紀 シラスウナギ生産部長
「できるだけ持続可能にして、食文化が守っていけるような状態を最低限目指していく」
一方、課題は、飼育に手間がかかることと、コストだといいます。案内してくれたのは、仔魚=レプトセファルスを飼育している部屋。いわゆる、うなぎの赤ちゃんです。

水産研究・教育機構 髙崎竜太朗 研究員
「もう200日以上経っているので、大きい仔魚。まもなく稚魚(シラスウナギ)になる子達です。あとはうなぎのように、色がついて食べるサイズにまで大きくなっていく」

仔魚は光に弱く、1日2時間おきに5回、短時間でエサやりを行う必要があります。また、毎日水槽を洗うなど、人の手がかかるためシラスウナギ1匹あたりにかかる生産コストは約1800円。天然のシラスウナギからの養殖と比べると、まだ3倍以上の価格差があります。
政府は1匹あたり1000円程度まで下げ、2050年までには養殖に使うシラスウナギを100%人の手で育てることを目指しています。














