今年度の最低賃金について厚労省の審議会は物価高などを踏まえて平均時給1004円から1050円台に向けて調整していて、過去最大の上げ幅となるのか注目されています。
“過去最大”約50円の引き上げ? 1050円台なるか
小笠原亘キャスター:
最低賃金の議論が大詰めを迎えており、過去最大の引き上げになる可能性があります。
厚労省によると、全国平均の最低賃金について、2023年度は1004円で、2024年度は約50円引き上げた1050円台にむけて議論をしています。
物価高などを踏まえ、過去最大の引き上げになるのでは、と注目が集まっています。
最低賃金とは、企業がアルバイトなど全労働者に最低限支払わなければならない賃金のことです。各都道府県で設定され、毎年度改定されます。もし下回った場合、法律によって罰金が課されます。
最低賃金(全国平均)の推移を見ていきます。

厚労省によると、2002年度には663円に定められました。2013年度には764円(約10年で+101円)になります。10年後の2023年度には1004円(+240円)となり、最低賃金開始の2002年度の時給の約1.5倍にあたります。
2024年度は、最大の値上げ幅(+約50円)になるのではということで、いま協議がされています。近年の値上げ幅の推移は以下の通りです。

【全国平均の最低賃金の上げ幅(全国平均)】
・2020年:902円
・2021年:930円(+28円)
・2022年:961円(+31円)
・2023年:1004円(+43円)
・2024年:1050円台(+約50円?)
※厚労省より
ちなみに2002年度以前は日給でした。