■メジャーリーグ レンジャーズ 7ー0 ツインズ(日本時間22日 ターゲット・フィールド)

レンジャーズ・有原航平(30)が敵地のツインズ戦で今シーズン2度目のマウンド。前回の8月17日(日本時間)アスレチックス戦ではメジャー最長の5回2/3を投げ3失点とゲームを作り次回登板のチャンスをつかんだ。

悪天候で試合時間が40分遅延したがメジャー初となるミネソタのマウンドで初対戦となるツインズ相手に有原は立ち上がりから落ち着いたピッチング。1番L.アライズ(24)をフォークでレフトフライに打ち取ると2番C.コレア(27)はスプリットで空振り三振、内野安打でランナーを許したが、4番J.ミランダ(23)は3Aで精度をあげてきたカットボールでライトフライに打ち取った。

2回には先頭打者にヒットを許したが、6番N.ゴードン(26)をチェンジアップでファースト併殺打、ランナーを許しても冷静に打ち取っていった。
有原は打者の手元で微妙に変化し芯を外すカットボール、タイミングを崩すチェンジアップ、スプリットと様々なボールで勝負し、3回以降アメリカン・リーグ中地区2位のツインズ打線をノーヒットに抑え込んだ。

6回に入っても打者の手元で動くボールを駆使し9番S.レオン(33)をカットボールで空振り三振、1番・アライズをチェンジアップでライトフライ、2番・コレアをスプリットでショートフライ。マウンド上では表情を変えず淡々と投げ切りメジャー自己最長イニングを更新した。

4対0とレンジャーズリードで迎えた7回、有原はツインズのクリーンアップと3度目の対戦。先頭の3番J.ポランコ(28)にカットボールをライト前ヒット、続く4番・ミランダにはスプリットをライト前へ、この試合初めて連打を浴びここで降板した。

有原は6回0/3を投げ71球、被安打4、奪三振3、四球0、死球1、失点0と好投、しかも71球のうち素直なストレートは1球もなく、全て打者の手元で動くボールで打ち取った。

去年右肩を手術し、その後マイナーへの降格。今年のキャンプは招待選手で参加したが構想外とされマイナーでプレーを続けていた。ようやくつかんだ2度目のチャンスで489日ぶりの白星をあげた。