イタリアで合宿中のバレーボール男子日本代表(世界ランク9位)が26日に開幕する世界バレー(スロベニア、ポーランド)に向け、日本時間21日に欧州王者イタリア(世界ランク6位)と親善試合を行った。本番前、最後の実戦で日本は西田有志(22)が両チーム最多の21得点を挙げたが、セットカウント1-3(4セットマッチ)で敗れた。

日本のスターティングメンバーは髙橋藍(20)、山内晶大(28)、西田、大塚達宣(22)、村山豪(24)、関田誠大(28)、リベロ山本智大(27)。左足首負傷の怪我から復帰した主将・石川祐希(26)はベンチスタートとなった。イタリアはセッターに198cmのジャネッリや 205cmのミキエレットや200cmのラビアなどほぼベストなメンバーが名を連ねた。




日本は6月のネーションズリーグ予選でイタリアと対戦した際に14本のサーブポイントを決めるなど、フルセットの末、勝利していた。これまでの対戦成績は26勝39敗と、負け越している。この日の試合は、平均身長が約200cmのイタリアの高さに屈し12本のブロックを許した。日本の持ち味であるサーブでのポイントは3得点のみで、第1セット20-25、第2セット25-23、第3セット16-25、第4セット20-25、セットカウント1-3で敗れた。

第4セットに途中出場しスパイク1本を決めた主将の石川は「1-3で負けてしまったんですけど、試合の入りはとてもいい形で入れたのでそこはプラスだと思いますが、そのあと継続して高い質のプレーをすることができなかったので、そこが課題になってくると思います」と試合を振り返った。5日後に迫った本番に向けては「特に予選が大事になるので予選から一番良いスタートが切れるようにこれから準備していきたい」と話した。


インタビューに応える石川主将

両チーム最多21得点の西田は「サーブで崩して、リードすることも可能でもありましたし、セットを取ることも全然あったんですけど、それがまだ安定しないというところがチームとしても自分としても課題だと思うので、そこをしっかり詰められればと思います。(世界バレーは)一戦目から勝ちを取りに行きたい」と意気込んだ。


サーブ前の西田選手

【世界バレー1次ラウンドB組 日本戦日程】※日本時間
26日(金)vsカタール よる9時〜
28日(日)vsブラジル よる9時〜
30日(火)vsキューバ よる9時〜

24チームが4チームずつ6つの組に分かれ総当たりで戦い、上位2チームと3位となったチームのうち成績上位の4チーム、計16チームが決勝トーナメントへ進出。
ベスト16、準々決勝、準決勝を経て9月11日に決勝が行われ、世界一が決まる。