吉岡さんから4センチ×2センチの皮膚が採取され、4週間ほどかけて培養。
その間、壊死した皮膚を4回に分けて取り除き、その部位に人工真皮を貼り付け、命をつなぎます。

出来上がった自家培養表皮を植皮する手術を重ねました。
全身管理などを含め、技術はもちろん根気も要る治療。
吉岡さんは、10回もの手術を乗り越え、何とか一命を取り留めました。
自家培養表皮と人工真皮のみでの治療例は、鳥大病院では2例目。
95%という広範囲の重傷熱傷、50代という年齢で、この治療法を用いての治療例は国内初のことでした。