▽「京アニ事件」青葉被告に施された「自家培養表皮と人工真皮」を使用した画期的な治療法とはー

2019年7月に発生した「京都アニメーション放火殺人事件」。
社員ら36人が死亡、33人が重軽傷を負いました。

ガソリンをまいて火をつけ、その後逃走したとされる被告の男は全身の93%にやけどを負い、命が危ない状態でした。

近畿大学病院で被告の搬送を受け入れたのが、当時、この病院に勤務していた上田医師だったのです。

上田敬博 医師
「特別扱いはしてないと思う。他の患者さんに対しても一緒だと思うけど、あえて他の患者さんと同じように接するのが大切だと思うので」

別の患者の「自家培養表皮」貼り付け手術の様子


わずかに残った皮膚を採取し、培養。
培養できたシート状の表皮を少しずつ貼り続けていくという綱渡りの治療はおよそ4か月にわたり、被告は一命を取り留めました。