18日に関東甲信地方などでは梅雨が明け、本格的な夏が始まりましたが、沖縄の病院では熱中症と新型コロナの患者で病床がひっ迫する事態になっています。

■関東は梅雨明け、来週は「10年に1度レベルの高温」に

関東地方では18日に梅雨が明けたとみられると発表があり、都内のホテルでは、夜になってもナイトプールで涼む人の姿がみられました。

利用客
「(Q.梅雨明けましたが?)夏いっぱい楽しもうと思います」
「熱中症には気をつけたいけど、夏ならではのことを楽しみたいですね」
「(Q.なぜナイトプールを選んだ?)日中だと日焼けが気になる。ナイトプールの方が日焼けを気にせず楽しめるかなって」

さらに、東京タワーでは…

喜入友浩キャスター
「関東甲信地方の梅雨明けが発表されたことを受け、東京タワーが1日限定のライトアップが行われています」

「梅雨明けダイヤモンドヴェール」と題したライトアップを実施。夏空をイメージした空色と、太陽をイメージした黄金色に点灯しました。


朝からジリジリと日差しが照りつけ、最高気温33.4度となった東京都内。18日に梅雨明けが発表されたのは関東甲信と東海地方で、平年より1日早い梅雨明けとなりました。

街の人
「梅雨明けは安心ですよね、雨が降らないから」
「暑い夏が来るのかと思うとちょっと憂鬱」

本格的な夏の到来で、18日は岐阜県多治見市で36.5度を観測するなど、全国の46地点で35度以上の猛暑日になりました。

東京・大阪・名古屋などでも日曜日以降は猛暑日が続く見込みで、来週は全国的に「10年に1度のレベルの高温」になると予想されています。

■「医療を守る為の行動を」新型コロナの感染拡大 ひっ迫する沖縄の医療現場

危険な暑さが待ち受ける中、危機感が高まっているのが救急医療の現場です。沖縄県の「友愛医療センター」では…

「コロナの患者さんがいて、観察室も全部埋まっていて、待合室にも患者さんが溢れている状態」

全国的に感染拡大が続く新型コロナウイルス。1医療機関あたりの患者数は、東京で7.56人となり10週連続で増え続けていますが、沖縄は29.92人と更に深刻な状態になっているのです。

友愛医療センター救急科部長 山内素直医師
「コロナ+熱中症も増えてきている。コロナと熱中症を合併している患者、重症化する患者もいて、結構大変な状態」

人工呼吸器が必要な重症患者も増えていてベッドが足りない状態に。

「救急病棟コロナ患者2人入る?」
「満床になる」
「そしたら一般の患者は入れない?」
「入れません」

そのため、患者の受け入れを制限せざるを得ない状況になっているといいます。

救急の受け入れ電話
「ちょっと部屋がないので、診察は出来るが…91歳と高齢ではあるが、ご帰宅いただくことになる」

医師は医療のひっ迫が全国に広がるのではないかと懸念を示します。

友愛医療センター救急科部長 山内素直医師
「夏休みに入り県外、海外からの観光客も増えている。もしかしたら、そういう方が外から持ち込むかもしれないし、県内で感染して発症する可能性もある。沖縄で既に医療がひっ迫するような状態。今後、間違いなく東京・全国に広がっていくというのを改めて意識して、医療を守る為の行動を取らなければいけないと思う」