「KP.3」への感染は症状で分かるのか?
「《より高い熱が出る》とか《喉がより痛くなる》などの話もあるが『本当に他の株の流行の時と比べて明らかな違いがあるか?』というと、何となくそういう傾向があるかもしれないね、という程度」
「インフルエンザや他の風邪と極端に違いがあると捉える必要はない。唯一コロナ感染でかなり特徴的だった《嗅覚や味覚の障害》はオミクロン以降は相当少なくなっている。まずそういったことは区別をつける上では役に立たない」

熱中症との区別はつきにくい?
「それはそうだと思う。熱が出るし体がぐたっとなるのは、熱中症でもコロナやインフルエンザのひどい時でも全く変わりはない」
「当初から分かっているように、このウイルスは3密の中で広がりやすい。日本の夏は過酷なので、当然屋内に入って窓を閉め切って冷房をつける。換気をする機会が減る。その中で人から人へのウイルスの伝播は起こりやすくなっている。《換気》も《熱中症対策》も大事なのでそのバランスが難しいところだ」