■「KP.3株」毒性や感染力は?

「生き残るウイルスは必ず他のウイルスに比べて感染が広がりやすくなっている。変異によって、既に私達が実際に関わったりワクチンによって身につけた免疫からすり抜ける力が強くなっている。「KP.3」がしばらくの間は中心となって流行が起こるだろう」

「ウイルス自体の『病原性』『毒性』は従来株と極端な違いはない
「デルタ株までは一気に肺炎が酷くなって命を落とすような病気だったが、オミクロン以降はインフルエンザと同じように、高齢者が感染することで寝たきりになり誤嚥性肺炎を起こすとか、元々持ってる基礎疾患が悪化することなどによって命に関わるケースが出ている」

「健康な大人や子供たちにとっては、それほど深刻なウイルスだということではない。一方で高齢者や基礎疾患を持っている人などリスクの高い人たちの感染には気をつける必要があるということだ」

「久しぶりに孫に会いたいおじいちゃん・おばあちゃんたちがコロナを理由に諦める必要はないが、会いに行く孫や子どもは感染リスクが上がるような行動はできるだけ慎む必要がある」

「病状はウイルスの特性より、その人がどういう免疫状態、体調にあるか、基礎疾患はどうであるかなどの組み合わせによって変わってくる」