先生はパイロットです。
航空業界の仕事を知ってもらい、夢に向かって努力する大切さを知ってもらおうと岩手県雫石町の小学校で18日、全日空のグループ会社による出張授業が行われました。

この授業は、全日空のグループ会社がキャリア教育の一環として全国で行っているもので、18日は雫石町の御所小学校の5年生と6年生34人が授業に参加しました。
講師を務めたのは、パイロットや客室乗務員、整備士に空港スタッフなど航空業界の第一線で活躍する9人です。


このうちパイロットの授業では、機長の河村卓さんが決められた時刻に目的地に到着するために、天候によって飛行する高度を変えていることを説明。
また、児童たちは航空管制官の指示に従って、安全に着陸させるための交信体験にも挑戦しました。

(児童は)
「難しいけど楽しい仕事だと思いました」
「(パイロットになりたい?)怖い、高いところが怖い」
「パイロットってそんなことを思っているんだとか大事にしているんだね」

御所小学校は、1971年7月の全日空機と自衛隊機の衝突事故の現場に近く、授業は社員たちにとっても特別な機会となりました。

(河村卓機長)
「私たちANAグループ社員全員が非常に特別な思い入れを持っている土地です」
「過去からの積み重ねも不幸なことも私たちが学んだものを少しでも子どもたちに伝えていけたら」


(記念撮影でかけ声)
「未来に向かって、テイクオフ」

快適な空の旅を支える社員たちの授業を聞いて、子どもたちは自分たちの将来について考える機会としていました。