大石長崎県知事は おととしの県知事選挙の前に県議の後援会から借り入れた286万円について、収支報告書の記載を「寄付」に訂正する考えを県議会に示しました。

大石知事は17日朝 非公開で行われた県議会の各派代表者会議で、政治資金収支報告書を巡るカネの問題について説明しました。大石知事の後援会は知事選直前のおととし2月 県議の後援会から286万円の「貸付」を受け、6月の県議会で政治倫理上の問題を指摘されていましたが訂正するかどうか結論を先延ばしにしていました。

この286万円について大石知事は全額を「貸付」から「寄付」に変更し、収支報告書の記載内容については「弁護士と選挙管理委員会と協議を行う」と述べました。

一方で選挙運動費用の収支報告書と後援会の収支報告書への2重計上が指摘されていた2000万円については、知事から後援会への2000万円の入金の記載を削除し、後援会から支払いを受けているおよそ655万円については直ちに返金するとしています。

一方286万円が「迂回献金」と指摘されている件や2000万円を巡って「 詐欺」などの疑いで刑事告発されている件については、捜査中を理由に何も回答しませんでした。

長崎県議会 徳永達也議長は「納得できないと言うか・・・説明の中身が不十分ではなかったのかなと思っています。」と話していました。

県議会では、今月19日改めて各派代表者会議を開き、今後の対応を検討する方針です。