線状降水帯の予測情報発表　九州北部（山口県含む）の詳しい予想

福岡管区気象台は、九州北部地方に「大雨と突風に関する情報」を発表する中で、線状降水帯の予測情報を発表しています。

九州北部地方では、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県では、引き続き１５日午前中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。

［気象概況］
　引き続き１５日にかけて、対馬海峡に停滞している梅雨前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっています。
　このため、九州北部地方では、１５日昼過ぎにかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。これまでの雨で地盤の緩んでいる所があり、少しの雨でも土砂災害が発生するおそれがあります。また、落雷や竜巻などの激しい突風が発生するおそれもあります。

［雨の実況］
降り始め（１０日０３時）から１４日１５時までの降水量（アメダスによる速報値）
　　山口県
　　　　下関市竹崎　２６４．０ミリ
　　　　岩国市広瀬　２４６．０ミリ
　　　　山口市前町　２３３．０ミリ
　　福岡県
　　　　添田町野田　　１６５．５ミリ
　　　　柳川　　　　　１６３．５ミリ
　　　　小倉南区東谷　１５７．５ミリ
　　大分県
　　　　日田市椿ヶ鼻　１７７．０ミリ
　　　　玖珠　　　　　１２３．５ミリ
　　　　日田市三本松　１２１．５ミリ
　　佐賀県
　　　　嬉野　　　　　　２１０．０ミリ
　　　　佐賀空港　　　　１５０．５ミリ
　　　　佐賀市駅前中央　１３６．０ミリ
　　熊本県
　　　　水俣　３３４．５ミリ
　　　　五木　２８７．０ミリ
　　　　人吉　２７５．５ミリ
　　長崎県
　　　　五島市木場町　３０３．０ミリ
　　　　福江空港　　　２９５．５ミリ
　　　　雲仙岳　　　　２６４．０ミリ

［雨の予想］
１４日に予想される１時間降水量は多い所で、
　　山口県　２０ミリ
　　福岡県　２０ミリ
　　佐賀県　３０ミリ
　　長崎県　３０ミリ
　　大分県　３０ミリ
　　熊本県　３０ミリ
１５日に予想される１時間降水量は多い所で、
　　山口県　４０ミリ
　　福岡県　５０ミリ
　　佐賀県　５０ミリ
　　長崎県　５０ミリ
　　大分県　３０ミリ
　　熊本県　４０ミリ
１４日１８時から１５日１８時までに予想される２４時間降水量は多い所で、
　　山口県　１２０ミリ
　　福岡県　１５０ミリ
　　佐賀県　２００ミリ
　　長崎県　２００ミリ
　　大分県　１５０ミリ
　　熊本県　１２０ミリ
　線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。

【画像で確認】再び「線状降水帯」発生おそれ　非常に激しく降るタイミングは　九州北部・山口県　30分＆1時間ごと降水シミュレーション

［防災事項］
　土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
　落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。

［補足事項］
　今後発表する警報や注意報、気象情報などに留意してください。
　土砂災害や浸水害、洪水災害のキキクル（危険度分布）に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。