8月の平和記念式典に広島市がイスラエルを招待したことについて、日本に駐在するパレスチナ自治政府の代表部が非難しています。
広島市は、パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエルを平和記念式典に招待していて、ことしも駐日大使が出席する予定です。
一方、パレスチナ自治政府には招待状は出していません。

この対応について、東京にある「駐日パレスチナ常駐総代表部」は今月9日、「X」の公式アカウントで広島市を非難しました。
コメントでは「平和を訴える広島市が大量虐殺、民族浄化、占領が続くパレスチナを招待しないのは衝撃的。この決定はダブルスタンダードです」と投稿しています。

広島市は毎年、日本に大使館がある全ての国の駐日大使に式典への招待状を送っていて、広島市は「パレスチナは国家として承認されておらず、招待する対象に入っていない」と説明しています。
常駐総代表部のワリード・シアム代表は「国家ではないという判断で、被害者であるパレスチナを招待しない広島市の対応は理解できない」とコメントしています。
一方、長崎市は8月9日の「平和祈念式典」で、イスラエルの招待を「保留」、パレスチナ自治政府は招待しています。
