体力の続く限り伝統守る
水害から5か月たった去年12月、柳瀬さんは被災後初めて仕上げとなる窯焼きを迎えました。思いを込めて、薪をくべます。

廃業の危機と向き合いながら手がけた器の数々。ようやく報われる時がやってきました。
柳瀬さん:
「満足いく出来ですね。よう焼けてる」

仲間の窯元と喜びを分かち合いました。
小鹿田焼技術保存会 坂本浩二会長:「スタートになったね」
柳瀬さん:「やっとです」
今後、自然災害に翻ろうされようとも難局を乗り越えた経験を糧に、伝統を守り抜く覚悟です。

柳瀬さん:
「今年は今まで順調にきています。雨でこのあとどうなるかまだちょっとわかりませんけど、小鹿田の伝統を体力の続く限りは頑張っていこうかなと思う」