福島市は市内の温浴施設「ヘルシーランド福島」で、国の基準値の3倍となるレジオネラ菌が検出されたことから当面の間、全館休館にすると発表しました。

基準値を超えるレジオネラ菌が検出されたのは福島市の温浴施設「ヘルシーランド福島」です。
福島市によりますと4日、年2回行われている定期検査で、環境分析研究所が施設内の浴槽を検査したところ、大浴場女子浴槽で国の基準値の3倍にあたるレジオネラ菌が検出されたということです。
これを受け福島市は5日から施設を全館休館にして立ち入り調査を行い、清掃の頻度や、レジオネラ菌が発生しやすい状況になっていないかなどを目視で確認したということです。

この施設で、レジオネラ菌が検出されるのは初めてで、福島市では「施設が古く、浴槽のふちのタイルにひび割れがあった。ここに水がたまって菌が増えやすい環境になっていたのではないか」と話しています。
レジオネラ菌は水中や土の中など自然界に広く存在する細菌で、感染すると肺炎を引き起こし、最悪の場合、死亡するおそれもあります。
福島市によりますと、これまでに利用者のなかで体調不良を訴えている人はいないということです。
ヘルシーランド福島では、当面の間全館休館とし、施設内の清掃や大浴場のタイルの修繕などを行う予定です。
その後、22日に環境分析研究所の再検査で問題がなければ、営業を再開する方針です。