二宮和也主演で6年ぶりに日曜劇場に帰還した『ブラックペアン シーズン2』。シーズン1に引き続き、医学監修を務めるのは山岸俊介氏だ。前作で好評を博したのが、ドラマにまつわる様々な疑問に答える人気コーナー「片っ端から、教えてやるよ。」。今回はシーズン2で放送された1話の医学的解説についてお届けする。

お久しぶりです。6年前はまたドラマの解説を書くなんて想像してなかったなあ。

前回シーズン1を終えた時(もちろんその時はシーズン2はないと思っておりましたからブラックペアンという作品を終えた時)、「もう全てを出し切りました。関わることのないと思っていたドラマ制作現場を体験させていただき本当にありがとうございました。一生の良い思い出になりました。これからは本業頑張ります」というお別れの言葉とともにスタッフさんたちと演者の皆様と爽やかにお別れした日…あれは2018年6月17日でした。

それから月日は流れ、ちょくちょくブラックペアン2をやるという噂は耳にしたものの、噂だけにとどまり、色々あるんだろうな、なかなかあれだけのメンバーを再度集めるのは難しいのだろう…もうないよね…大変だしね。と思っていた昨年末、いきなり伊與田さんに呼ばれてシーズン2やるので手伝って欲しいとの話をいただきました。その時の帰りのタクシーでボソッと「やっぱり彼の芝居は抜群にいいから。どうしてもまたあのメンバーで集まってもう一回やりたいんですよ」と。

6年前の大変な記憶を、またあのメンバーで新しい世界を見たいという思いが完全に上回り、シーズン2制作に取り掛かって約4ヶ月。無事1話オンエアーとなりました。

書きたいことはさまざまあるのですが、ストーリーに沿って解説する前に今回のメインテーマの手術について解説したいと思います。