島根県出身の世界的なファッションデザイナー、森英恵さんが老衰のため亡くなったことが分かりました。
96歳でした。

その代名詞ともいえる「蝶」のデザインはこんなところに残っています。



関係者によりますと、森さんは8月11日東京都内の自宅で、老衰のため亡くなったということです。

森さんは島根県吉賀町出身で、東京・新宿に洋裁店を開いてデザイナーとして出発。
1965年には、自身のブランド「ハナエ・モリ」のファッションショーを海外で初めて成功させるなど活躍しました。

「号外です」

訃報を受け18日、島根県松江市では号外が配られました。

街の人は
「びっくり」「悲しいですね」
「島根って地味な県と言うが、世界的な人出してるんですね」

島根県立石見美術館 南目美輝 学芸課長
「ユニフォームをデザインしてもらっていて大事に使っていこうと思っています。」

日本航空の客室乗務員の制服やバルセロナオリンピック選手団のユニフォームなど、時代を象徴する洋服をデザインした森さん。

そのデザインは今が旬のこんなところにも。

記者 入江直樹
「今が正に食べごろのシャインマスカット。そして皆さんご存知のこちらのマークも森英恵さんのデザインなんです。」

JAしまねがブドウやメロンなどに着けている「Eマーク」。
モンシロチョウと出雲大社のしめ縄にちなんで、30年ほど前に制定されました。

JAしまね出雲地区本部 出川康浩 課長
「このマークを使うことによって広く全国に広まった素晴らしいマーク」

1996年には文化勲章を受章した森さん。地元・島根について、このように語っていました。

森英恵さん(当時89歳)
「都会的になりすぎないで自然の恵みを大切にしてもらいたいと思います。」