久留米市環境保全課・村上涼二主幹「2020年度になって基準を超過したことがわかりました」

ダイオキシンの環境基準は、体重50キロの人が1日あたり2リットルの水を継続的に飲んでも健康に影響が出ない量に設定されている。久留米市にあるJR荒木駅周辺の井戸水からは、この基準値の最大で約6倍のダイオキシンが検出されたのだ。

◆ごく普通の住宅街からなぜ突然検出?

最初に検出されたのは2020年12月のことだった。去年8月には同じ地点で基準値の約6倍、近くの別の地点でも3倍と住宅街から相次いでダイオキシンが検出された。
JR荒木駅の東側には駅の近くにも関わらず不自然に広い敷地がある。この場所は40年前までは農薬工場があり、15年ほど前には土壌から基準値を大幅に上回るダイオキシンが検出されている。久留米市はこの農薬工場の跡地から地下水にダイオキシンが流れ出ていると推測する。