2人の人生をCDに… 病床から届けるピアノの音色
「岡山パリ祭」オーディション優勝の副賞にCDリリースがありました。
高橋さんの病状が進むにつれ、「CDとして残したい」という気持ちが募ったこともあるのかもしれません。
「シャンソン20区」は、「岡山パリ祭」の後、4曲を収録したアルバムを作りました。
4曲目は、高橋さんの好きな曲「ケ・サラ」。
「わたしたちの人生は涙とギター道連れにして夢見ていればいいのさ」
という歌詞がありますが、蓮井さんはギターをピアノに置き換えると、まさに高橋さんの人生のようだと感じています。
「わたしたちの人生は涙とピアノ道連れにして夢見ていればいいのさ」
高橋さんと蓮井さんは、こう話しているといいます。
「人はよく、やり残したことがあるというけど、人生を後悔という言葉にするのではなく、やりたいことがあるまま死ねるっていいんじゃない。やりたいことが死ぬ瞬間まであるっていいかも」と。
7月に入り、自宅療養している高橋さん。
ベッドのそばに電子ピアノを置いて、体調の良いときは演奏しているといいます。

今年の「岡山パリ祭」は、7月14日(日)、岡山芸術創造劇場ハレノワで開かれ、蓮井さんも出演します。
蓮井さんは、高橋さんの存在を感じながら出演しようと、高橋さんのケア帽子を被って舞台に上がると決めています。
そして、7月28日に高松市で開かれる「ヒロシマ被爆手記朗読の会@香川」。
毎年、高橋さんのピアノ演奏にのせて蓮井さんが歌っていましたが、
一人で舞台に立つときも、蓮井さんの心の奥底には、