伊江島補助飛行場が使用できないことを理由に、去年から嘉手納基地でのパラシュート降下訓練を繰り返している米軍が、7月2日に伊江島でも訓練をしていたことが分かりました。

伊江村によりますと2日午後1時ごろから3時ごろにかけて、米軍の航空機から複数の兵士がパラシュートで降下する様子を村の職員が確認したということです。
フェンスの外へ落下するなどのトラブルは確認されておらず、兵士はヘリコプターを使って島を離れたとみられます。
パラシュート降下訓練は原則、伊江島で実施すると日米で合意していますが、米軍は伊江島補助飛行場の滑走路の状態が悪いことを理由に去年12月から「例外」として嘉手納基地での訓練を繰り返しています。
伊江島では今年1月にもパラシュート降下訓練が行われていて、伊江島補助飛行場が使用できないとする米軍の説明に矛盾が生じています。
一方、伊江島補助飛行場の滑走路改修に向けて、米軍は今年10月から資材の調達を始めるとしていますが、滑走路の改修が終わるまで嘉手納基地でのパラシュート降下訓練は続くとみられます。