そんな髙橋さんが、釣りに負けないほどの情熱を注ぐのが「建築」です。

(髙橋諒さん)
「釣りに関しても家に関してもいろんな視点で見ないとできないと思う」

幼稚園の頃の将来の夢は「大工さん」小学5年生の頃の七夕の短冊にも「大工さんになりたい」と書いていました。大学で建築を学ぶと関東のゼネコンに入社。

ゼロから建物をつくる現場監督を務めてきました。そんな髙橋さんはおととしから陸前高田市の地域おこし協力隊を務めながら、NPO法人「高田暮舎(たかたくらししゃ)」で空き家バンクを運営しています。空き家バンクとは、自治体や民間企業が地域内の空き家の活用を目的に土地や家屋の所有者から集めた情報をウェブサイトなどで公開し、購入希望者や居住希望者に提供する制度です。

高田暮舎が目指すのは、「ポジティブな過疎地を創る」こと。そのために移住者が集い、10年後も住み続けたくなる陸前高田にすることをミッションとしています。

(髙橋諒さん)
「市街地から車で5分離れると山や川、海に出られるので落ち着いて過ごすには一番いいところかな」

高田暮舎で相談窓口担当として働く地域おこし協力隊の石田裕夏さんも髙橋さんと同じく移住者です。陸前高田の気候に惹かれ、京都から家族で移住しました。

(石田裕夏さん)
「地域の人たちと程よい距離感で関わりながら、仕事もできるし、子育てもできるし、そういうところが私は今好きですね」